大道芸通信第276号(江戸の物売りと大道芸 プログラム)

画像 江戸の物売りと大道芸

三月二十一日(土・祝)開催

   (一回目) 一一時三〇分~一二時一〇分
  (二回目) 一四時〇〇分~一四時四〇分

主催  深川江戸資料館
(都営地下鉄・東京メトロ)
清澄白河駅下車 A3出口 徒歩三分


 暦の順番と四季が一致していた江戸時代までは、正月から三月までが春でした。元日は、子供相手の「凧売り」を除いて、全てのものが休み、活動が始まるのは二日からでした。
二日の朝から聞こえるのは、「こはだの鮨売り」の声でした。江戸湾で採れる大量のこはだを鮨にしたものです。いなせな姿で歩く売り声は、「坊主欺して還俗させてこはだの鮨でも売らせたい」といわれる程、江戸の正月になくてはならないもものでした。

 ①こはだの鮨売り

 三月三日、桃の節句が近づきますと、十軒棚(じつけんだな)では雛市が開かれ、節句に合わせた祝い膳に使う「栄螺(さざえ)や蛤、公魚(わかさぎ)」を売りに来ました。
野菜や花の苗を売りに来る
のも、この頃からでした。

 ②栄螺(さざえ)、蛤(はまぐり)、公魚(わかさぎ)
③苗売り

 お彼岸が近づくと、お寺に限らず街頭でも「地獄極楽」などの、絵解きや説教が行われました。また、牛頭天王のお札をばらまく「わいわい天王」と云う宗教者も出ました。

 ④絵解き「地獄極楽」
 ⑤わいわい天王
 
 外にも日常的に、様々な物売り商人たちが次々に現れていました。鶏よりも先に夜明けを告げたのが、「あさり売り」や「納豆売り」でした。ご覧下さい。

 ⑥あさり売り    
 ⑦納豆売り

 狭い長屋の台所では、なかなか調理が難しいので、素材だけでなく、総菜から調味料まで売りに来ました。

⑧煮豆売り
 ⑨野菜売り
 ⑩とんがらし売り

 甘いものが貴重であった昔は子供のおやつとしてだけでなく、「かりんとう」や「飴玉」は大変人気がありました中でも「かりんとう」は、聞かずとも深川名物として知られていました。全国の名産を歌い込んだ「物産飴売り」と共にご披露致します。お聞き下さい。

 ⑪かりんと売り
 ⑫物産飴売り  
            
元祖、踊る宗教の「方斉念(ほうさいねん)仏(ぶつ)」や、相撲取りの様な格好をした「すたすた坊主」や全身を真っ黒に塗った「仙人」など、おかしな人たちが現れ出すのもこの頃からです。続けてご覧下さい。

 ⑬泡斉念仏
 ⑭すたすた坊主
⑮仙人

 二胡ではない、日本の胡弓(こきゆう)と時代劇でおなじみの虚無僧(こむそう)の吹く尺八の音色をお楽しみ下さい。胡弓は楽四季一生師、尺八は普化宗尺八の第一人者、藤由越山師及び彈眞空師です。二人の虚無僧が行き会わせた際、どのような挨拶をしたのかご覧下さい。

⑯胡弓
⑰虚無僧

 最後に皆さんようくご存じの、「南京玉すだれ」をご披露したいと思います。
 皆様、お手拍子の程宜敷お願い致します。

⑱南京玉すだれ

以上です。お楽しみ戴けたでしょうか。それではまた。

(以下第275号に同じ故 省略)


 ◎大道芸の会会員募集◎ 

本日はありがとうございます。ご覧になって「南京玉すだれ」や「がまの膏売り」など、日本庶民の伝統文化「大道芸」を一緒に覚えませんか。練習日と場所はは左記の通りです。

●二七五回目 四月十五日(水)(すい)
●二七六回目 五月二十一日(木)

時間・午後七時ー九時
場所・烏山区民センター大広間
(京王線)
 千歳烏山駅下車徒歩一分

 また、歴史や時代背景を学び、或いは技術を向上させたい人のために、学習会や伝承会も行っています。
●日時 ・場所(随時)

 随時HP掲示板(ほーむぺーじけいじばん)等で通知

編集雑記

昨年七月から八ヶ月に亘り練習会場としていた「粕谷区民センター」に別れを告げ、今月から古巣である「烏山区民センター」へ戻ることになった。内装は綺麗になった。それ以外は? 私たちも心機一転。サア!

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